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28.2
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81
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ふ、当然だ。仕事に私情は不要だからな。むしろ言いやすい担当になったのはありがたい |
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おっと、B級品で悪いが、持って帰って会社の人たちで食べてくれ |
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なんにせよ、夫婦生活が順調なようで良かったぞ…なんて、結婚して数年経つ夫婦に言うものでもないか |
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来てるのか? |
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だろうな…傍目から見てもわかる |
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以前、お前が嫁さんの誕生日を祝ってくれたおかげで、ああやって祝いたいと、言ってくれる人も多くて助かる |
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おだてたところで何も出んぞ…もう一袋持っていけ |
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最近は一人弟子ができてな |
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一応、店を継いでいる身だからな、そういうこともある |
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ああ、洋菓子に強い情熱を持っていてな、開口一番、大好きです!と言ってきてな |
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何かそばで手伝いたいと言ってきて、弟子入りさせた |
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ああ、女の子はお菓子が好きだからなぁ。うちの菓子は特に気に入ってくれたんだろう |
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なかなか一生懸命だし筋も良いから…手伝ってもらって助かっている |
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どうした? |
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こんにちは、さっそく盛り上がってるみたいだね |
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はは、遠くと言っても実家だからね。里帰りさ |
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ああ、いや、後学の参考というのかな…まぁ、後は神社で洋装というのが珍しくてね |
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なるほどねぇ…神社でドレスっていうのも面白い |
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いや~…まいったね。しかしこのくらいの思い切りがあってこその、カップルだよねぇ |
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と、とと…すみませーん、通してくださーい! |
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久しぶり…なかなか、豪快だね |
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や、やぁ…似合ってると思うよ、その服装…はぁっ、クリームつかないように、よろしく |
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仲睦まじく…お幸せに |
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やぁ、お疲れさま |
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うん、わざわざお招きありがとう。新生縁嬉、楽しませてもらうよ |
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まぁ、学生の子にプロポーズする誰かさんがいればね |
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二人で泊まりは子どもの頃以来だから…楽しませてもらうよ |
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会長と幸せにね |
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やぁ、今日はお誘いありがとう |
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なに、僕だって後輩たちの活躍は見てみたいさ |
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そっか…安心っていうのは傲慢かもしれないけど、なんだか嬉しいね |
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ふむ、君はどう見る? |
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へぇ、それはどうして? |
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ほう? |
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はは、なるほど、子どもは強いねぇ…うちも…子どもには勝てないよ |
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うん、まだまだ戸惑ってるけど…でも、いいよ、子どもは |
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はは、そうだった |
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もちろん。それじゃ、また後で |
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やぁ、僕もいるけどね |
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なに、卒業しても、覚えていてくれて嬉しいよ |
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そのはずなんだけど…やっぱり環境の変化は大きいね |
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確かに、学生結婚でも驚かない人といえば、君ぐらいだろうし |
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僕たちには僕たちのペースがあるからね…まぁ、今日は僕のことより君のことだ |
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ああ、それで専門に行くのか、それともすぐ働くのかって話かと思ったが、これならすぐ働くってことだな |
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ああ、幸せにしてやってくれ |
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数年前は奏が嫁に行くのはもっと後になると思ってたが、まァ、気にするほどのことでもない |
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それが楽しみだなァ…というか、とっくに曾祖父さんになってると思ってたんだがな |
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さあさあ朝食だ、食べたら泊まり客の分の準備もしてもらわないとな |
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気ィつけて行ってこいよー |
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おお、やってるなァ |
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そうそう、奏だが、一時期迷っていたのがウソみたいに、明るくなったよなァ |
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お前となら奏はきっと、ずっと幸せだろうから、これからもよろしくな |
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そうそう、そのために下げる頭ならいくらでもあるってもんだ |
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おや、こういう計算は苦手なんじゃないのかい? |
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なんだいそりゃ? |
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そりゃ、今は角間もいるから、できんことはないだろうが |
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そりゃ、えれェことだが、慈善ではできないぜ |
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おや、こりゃまた堅苦しいものを作ったな |
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まァ、見た感じ問題はなかろうと思うがねェ…実戦に勝る経験もないし、おれは賛成だがね |
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とはいえ、経営を任せているのは婆さんだから、なんとも言えんがね |
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ふふ…しゃんとしねェか。言い出したんだから |
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おう、わざわざすまんな |
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しっかし、自分の宿に泊まるってのは、どうにも妙な気分だね |
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ああ、けど新鮮だねェ…長生きはするもんだ |
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そうだな、味についても、弟子の腕もそうだが、奏がチェックするなら問題ないだろうし |
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年の瀬でも、元気だなァ、お前たちは |
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ああ、元気そうで何よりだ…結婚生活、楽しんでるって顔だな |
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いいってこった、かわいい嫁さんも連れてきてくれたことだし、孝行な孫ってやつだな |
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夜間瀬の味に飢えてるだろうから、たっぷり堪能してくれや |
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おう、たくさん食べてくれな…っと、ほら、そっちも空だな |
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ああ、はは…お前と酒を飲む日がくるとはねェ、長生きはするもんだ |
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ほら、こう来るから…今日は付き合ってくれよ |
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おや…僕も雪かき手伝わせてもらっていいかい? |
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やあ |
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なに、ちょっとした酔いざましさ |
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今さらではあるけど |
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これからも、穂波をよろしく頼むよ |
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夫で恋人かい? |
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いや…ふふ、だから親としては任せられるよ |
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君が息子か |
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どうかな。穂波と話していれば、君しかいないし、任せられるのも、君だけだ |
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ただ…やっぱり、慣れないものだね |
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それは僕もだよ |
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そうだね…わからなくて当然だ |
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君と穂波は、君と穂波だけだから、君たちだけの家族を作って行けばいいと思うよ |
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願わくば…僕たちよりも幸せな家族に |
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頼んだよ |
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やっぱり、慣れないね |